気管支喘息とは

気管支喘息

気管支とは、気管から肺に向けて左右に枝分かれした部分を言います。この気管支がアレルギーなどの原因により炎症を起こすようになると、この部分が細くなっていき、呼吸がしにくい状態となります。そして少しの刺激であっても敏感に反応するようになり、やがて喘息の発作を引き起こすようになります。これが気管支喘息で、アレルギーが原因(ハウスダスト、ダニ、花粉、特定の)のアトピー型と風邪やインフルエンザ、喫煙、ストレスなどで起きる非アトピー型に分類されますが、小児の場合は9割以上がアトピー型です。

主な症状について

症状としては、呼吸がしにくくなることで「ゼイゼイ」、「ヒューヒュー」などの呼吸音(喘鳴)が出るようになり、肩や全身を使って呼吸をしないと息苦しい状態になる発作が現れるようになります。発作については、夜から明け方にかけて起こることが多く、ひどい場合は仰向けに寝ることができず、座った状態でないと呼吸が難しい場合もあります。また咳が出始めるとなかなか止まらず、痰も増えるようになります。ひどい場合は呼吸が止まってしまうこともあります。

多くの患者様は5歳くらいまでに発症し、中・高生になる頃までには自然に症状が解消していくことが多いのですが、そのまま成人になっても症状が続くということもありますし、成人してから再発するという方もいます。なお成人では、風邪などの気道感染ウイルスが発作を引き起こす原因となることが多いです。

治療について

気管支喘息が疑われる場合は、呼吸機能検査(肺活量や大きく呼吸をした際の空気の通り道を調べる)や血液検査(アレルギー体質の有無などを調べる)、胸部レントゲン撮影、気道過敏性試験などを行うなどして診断をつけます。

治療に関しては、発作時の治療として気管支拡張薬を用います。これは炎症などによって気管支(気道)が狭くなり発作を起こすようになった気道を拡げる効果があるとされる薬です。また、気管支を日頃から炎症させないようにするため吸入ステロイド薬も使用します。これは、ごく微量のステロイド薬を専用の吸入器を用いて口から吸入する治療法になります。

このほかにも、鎮咳剤(咳止め)、去痰薬、抗アレルギー薬、炎症を抑える内服ステロイド薬を服用することがあります。また、アレルギーが原因の場合は、アレルゲンをできるだけ避けられる環境づくりも必要です。

診療カレンダー- Calendar -

11月
28293031010203
04050607080910
11121314151617
18192021222324
25262728293001
12月
25262728293001
02030405060708
09101112131415
16171819202122
23242526272829
30310102030405
  • 診療日
  • 午後14:00~17:00
  • 休診