肺がんは、男女ともにがんによる死亡原因の第1位に位置する重大な疾患です。特に、喫煙歴のある方や中高年層では発症リスクが高くなります。
しかし、肺がんは初期段階では症状が乏しく、気づきにくいという特徴があります。
そのため、定期的な画像診断によるスクリーニングが、命を守る第一歩となります。
肺がんの早期発見が重要な理由
肺がんは進行するまで症状が出にくく、発見された時にはすでに手遅れというケースも少なくありません。
しかし、早期に発見できれば、手術や放射線治療などで根治が可能なケースが多くあります。CT検査により小さな結節や影も捉えることができるため、無症状のうちにがんを見つけることができます。
検査対象者
- 40歳以上の男女
- 現在または過去に喫煙歴がある方
- ご家族に肺がんの既往歴がある方
- 咳、痰、息切れ、胸の痛みなどの呼吸器症状が気になる方
- 粉塵・アスベストなどを扱う職場に勤務された経験のある方
- 健康診断や人間ドックで胸部X線に異常を指摘された方
よくある質問
- 胸部X線(レントゲン)とは何が違うのですか?
- CT検査はX線のような平面的な画像ではなく、体の断面を詳細に映し出します。レントゲンでは見逃される小さながんも、CTでは発見できます。
- 放射線の被ばくは大丈夫ですか?
- 使用するのは低線量CTですので、被ばく量は通常のCTの約1/5〜1/10程度に抑えられます。必要最低限の線量で安全に検査できます。
- 症状がなくても受けた方がいいの?
- 肺がんは無症状で進行することが多く、症状が出たときには進行しているケースが多いです。特に喫煙歴がある方には定期的な検診を強くおすすめします。